魔女にかけられた理不尽な呪いを解くために奔走する物語。ドット絵とBGMが織りなす世界観はとても幻想的な雰囲気を醸し出しており、世界に入り込む助けになります。ストーリーは短いながらも作りこまれており、クリアした後もその余韻を楽しみたくなるパソコンゲームおすすめです。
目次
まずはこのおすすめPCゲームのプレイ動画をご覧ください!
紹介元:うり様
300円で購入できるPCゲーム!
手元に300円あったら、あなたは何に使いますか。
コンビニでおにぎりが2個買えます。ジュースだったら2本です。
でも待ってください。ゲームをやる人ならば、そのお金でマジョのシマをプレイしてみるべきです。
マジョのシマは日本のメーカーであるCOCOSOLAが開発、
そして販売しているアドベンチャーゲームで、時間制限のある楽しい謎解きが味わえます。
その中身は300円の価値で納まるものではありません。
謎解きやストーリー、ドット絵や音楽で表現された雰囲気、
高いレベルの質を持った良作と呼ばれて間違いのないゲームです。
さてCOCOSOLAというメーカーを聞いて、覚えのない方もいるはずです。
なぜならこのメーカーはこれまでPCゲームを発売したことがありませんでした。
このマジョのシマがPCゲームとしての第一歩です。
しかし少し不安に思った方は心の中でCOCOSOLAに謝ってください。
確かにPCゲームとしては第一歩ですが、
スマートフォン向けのゲームアプリを扱うメーカーとしては十分な実績があります。
このメーカーの名前を知らなくても、
アルパカにいさんやぼくらの秘密基地というアプリの名を耳にしたことがある人は多いはずです。
それらを開発した力と発想が、このマジョのシマでも存分に発揮されています。
当然面白くないわけがないのです。
COCOSOLAがPCゲーム界に送り出したマジョのシマ。
彼らの作り出したエンターテイメントを楽しんでみませんか。
彼らの実績は嘘ではありません。マジョのシマは感動と娯楽を私達に提供してくれます。
このパソコンゲームおすすめをプレイすれば、
金額以上の価値ある時間をあなたは得ることができるはずです。
解放へ続く物語は突然の魔女の呪いから始まる
マジョのシマはそのタイトルからも分かるように、
魔女によって支配されている島が舞台となります。
そこで主人公である女性はゲームを始めてすぐに
魔女によって理不尽な呪いを受けてしまうのです。
魔女の城から盗まれた壷を早朝4時までに取り戻さなければ、
呪いによって彼女は死んでしまいます。
残り時間は既に6時間を切っている上に今は夜中です。
家主が寝ていて入れない家もあります。
そんな中で彼女は自分にかけられた一方的な魔女の呪いを解いてもらうために、
盗賊に奪われた壷を探し始めるのです。
起きている人から話を聞き、アイテムを集め、使用し、いろんな場所を捜索していきます。
そして彼女は遂に魔女の壷にたどり着くのです。
壷を手に入れ、魔女に届けることができるようになった時、
本当の意味での彼女とプレイヤーの物語が始まります。
物語はマルチエンドを採用しており、
壷をそのまま返し、変わらぬ日常に戻るのも彼女が迎える1つのエンドです。
しかし彼女を通して、プレイヤーも魔女に関わる謎を知ることになります。
「女性が生贄として魔女に連れて行かれた」
「外の人間が島の住人と話すと記憶を失う」
「年寄りの中には魔女に対して悪い感情を抱いていない人も多い」など、
そこから何故という疑問があふれてきます。
目の前に謎があれば、解かずにはいられないのがプレイヤーというものです。
私も見事に乗せられ謎解きに夢中になりました。
そして魔女の謎を解いた先に待っていた感動もまた鳥肌が立つぐらいに素晴らしかったです。
謎解きアドベンチャーゲームなので詳しくは言えませんが、
冒頭の理不尽な命令に対する伏線やエンディング部分の考察など、
プレイヤーが与えられた情報から上手く読み解かないと
理解が追いつかない物語の背景が存在します。
こういう詳しく説明されていない部分がストーリーに奥行きを与え、
プレイヤーの心に残るのです。
謎解きだけでは終わらないマジョのシマの物語、
是非トゥルーエンドを見てください。このゲームをプレイしてよかったと思えるはずです。
住人の動きを知ることが謎解きへの第一歩
謎解きアドベンチャーゲームと聞くと、移動場所を総当りで巡り、
そこにいる人物から話を聞いていくイメージがあるはずです。
このゲームをする前にそのイメージは捨ててください。
このマジョのシマの住人達は動き、生活をしています。
そしてそれがゲームの舞台に生活感を生み出し、
よりリアルな謎解きを楽しむことができるのです。
例えば町のはずれに住む人物から斧を借りる時、
その人物が斧を使用していると当然斧は貸して貰えません。
その人物から斧を借りるならば、使用していない時に話しかけなければならないのです。
また町の住人が動くからこそできる面白い工夫がこのゲームにはなされています。
それが彼らの生活を覗くシステムです。
彼らの生活を眺めることで侵入できない場所の中を見たり、
思いがけない道やルートに気付いたりすることができます。
もちろん生活を眺めることができる住人は、
主人公が1度は話しかけたことがある人物でなければならないという制限が付いています。
多くの住人と触れることでいろんなことを知ることができ、謎解きの力となるのです。
幅広いプレイヤーに合わせてある絶妙の難易度調整
謎を解くのは苦手だけど、感動できるストーリーなら見てみたいという人もいるかも知れません。
大丈夫です。
どんなプレイヤーでも安心して攻略できる難易度調整がこのゲームには存在しています。
マジョのシマは時間制限がある上にヒントとして分かりづらい部分も存在しており、
意外と謎解きゲームとして難易度が高いです。
私も自力でこのゲームをプレイした時には数回バッドエンドを迎えました。
斧が使える場所に気付かなかったり、
火をつける方法がわからなかったりと町を彷徨い続けたのは苦い記憶です。
歯応えのある謎解きアドベンチャーゲームが好きな人にとってはこの難易度は最高ですが、
苦手な人にとってはやはり辛いものがあります。
そこで用意されているのが、メニューのKEYという項目です。
一見すると謎解きの進行率を知るだけの項目に見えます。
ですがロックの掛かっている進行先を一定時間の経過でヒントとして開放し、
見ることができるのです。
それを辿ってさえいけば、自ずとエンディングへと向かうことができます。
ヒントを一切得ずに謎解きとして楽しみたい人にも、
謎解きを上手く避けてストーリーを楽しみたい人にも、
ぴったりの難易度と調整システムです。
どんな人でも途中退場することなく最後までプレイすることができるでしょう。
ドット絵と音楽から生み出された秀逸な町の雰囲気
このマジョのシマは舞台の雰囲気作りが最高に上手いです。
ドット絵で表現されている町並みは魔女による支配を匂わせるような閉塞感が漂っています。
薄い霧や家の光も夜中という時間と重なってとても幻想的です。
また主人公の移動と共に町のドット絵を巧みに動かすことで、
町の奥行きをプレイヤーに感じさせるその手腕も本当に感嘆しましす。
もちろん雰囲気作りに気を遣っているのは町だけではありません。
住人のドット絵や彼らを表現する名前もそれに一役買っています。
気の強そうな女性や優しそうなおばあさん、仲間とはぐれた鳥など、
プレイヤーはその名前を見ただけで彼らがどういう人物なのかを知ることができ、
もう1つ雰囲気作りで忘れてはいけないものがあります。
それが音楽、BGMです。
オープニングからこのゲームに誘い込むような素晴らしい音楽が流れますが、
本編中でもこの質が保たれています。
住人の心の内にある不安感や悲しみが
BGMによってプレイヤーにダイレクトに伝わってくるのです。
3Dなどゲームにはいろんな表現方法がありますが、
マジョのシマの儚く独特な雰囲気はこのドット絵とBGMだからこそできた表現なのでしょう。
このパソコンゲームおすすめをプレイした時、それを十分に堪能してください。
あなたもそれに飲み込まれるはずです。
いろんな所にある勿体なさ
マジョのシマは全体的に本当に質が高く、改善する部分はほとんどありません。
ただ勿体ない部分ならそれなりにあるのです。
まず挙げるのがユーザインタフェース(UI)部分。
このゲームはマウスを用いて操作します。
その操作だけでもゲームの進行にはまったく問題はありません。
けれどもPCゲームの場合はやはりキーボードやゲームパッドの操作ができた方が便利なのです。
ここら辺のサポートがあればUIは完璧でした。
またこのゲームの良い点として挙げた中にもその勿体なさがあります。
雰囲気、システム、物語、どれをとっても申し分ない出来です。
ただここまでしっかりとしたものを持っているならば、
もう少し掘り下げても良かったのではないかと思います。
住人の動きをより複雑にし、時間の経過と共に大きく会話が変化したら、
もっと住民を身近に感じることが出来たはずです。
生活を覗くというシステムも物語により組み込ませることが出来ていれば、
いっそう物語は盛り上がったに違いありません。
本当に大きな改善点のない素晴らしいゲームです。
ただその土台部分が凄すぎて、上にもっと盛りたくなってしまいます。
それがおそらく勿体ないと感じる部分なのでしょう。
大きな不満は感じないはずです。安心してプレイして下さい。
まとめ
今まで述べてきたようにマジョのシマは完成度の高いPCゲームです。
300円以上の価値が間違いなくあります。
確かにクリアまでの時間は長くはないです。
けれどもその内容に薄さを感じることはありません。
クリアした後はその余韻をただ楽しみたいと思うだけです。
謎解きアドベンチャーという人を選びそうなジャンルのゲームですが、
私は興味があるのならばプレイすることをお勧めします。
プレイヤーの期待を裏切るイメージが湧かないぐらいの良い出来栄えです。
最後にマジョのシマというタイトルで間違いはないのですが、
steamではThe Witch’s Isleと紹介されています。
購入する際には気をつけて下さい。