あのコーエーテクモが今度は戦国アクションゲームを作った!ハックアンドスラッシュが特徴のPCゲームで、今作は仁王発売後に配信されたDLCを全て収録しており、仁王の世界を存分に楽しめるようになっています。戦国死にゲーと呼ばれるほどの高難易度なので腕に自信のある方はぜひsteamからダウンロードしてください!
目次
まずはこの戦国アクションゲームの公式映像をチェック!
舞台はロンドンから日本へ
時は1598年2月、
イングランドのロンドン塔に収監されているムキムキマッチョな囚人ウィリアムがプレイヤーです。
彼に宿る妖精の囁きによって目を覚まし脱獄するところからゲームが始まります。
ロンドン塔を進み強敵を倒した後、
謎のこれまたマッチョな白肌の人物に妖精を奪われ、
海に逃げ込んだ彼は大きな船に乗り込み日本へと辿り着くのでした。
ですがそこで待ち受けていたのは死と異形に満ちた怖ろしい運命だったのです。
この戦国アクションゲームの新しい試み
本作を手がけるのは『戦国無双』や『三国無双』といったいわゆる
無双系シリーズや『信長の野望』といった戦略系シミュレーションゲームを数多く手がけてきたKOEIです。
このPCゲームはどちらかというと無双系シリーズに近いのですが、
難易度は段違いで物凄くシビアなものとなっています。
最早同社にとって新しいタイプのゲームといった方が正しいでしょう。
このPCゲームに近いゲームとして挙げられるのがフロム・ソフトウェアの『ダークソウル』です。
ダークファンタジーな雰囲気やシビアな難易度は正しく『ダークソウル』に近いと思われるでしょう。
ですが様々な点で異なる部分が多いため、
完全に模倣した作品ではありません。
特に操作の快適性や爽快感は『仁王 Complete Edition』に軍配が上がるといえます。
コーエーテクモの他作品との比較
無双シリーズでは雑魚敵の攻撃はほとんど無視しても良いほど問題が無く、
大量の敵を一斉に屠ることが1つのモチーフでありゲーム性の根幹でもあります。
ただ本作では雑魚敵から1撃もらうだけで体力を半分失うことも珍しくありません。
3回攻撃を食らえば瀕死もしくは死亡してしまうでしょう。
この点からしても無双シリーズとは全く異なるゲーム性であることが分かります。
また『ダークソウル』では鈍重な操作感が特徴的で1撃1撃を丁寧に当てていくことが求められます。
ですが本作では敵味方どちらも俊敏に動けるのです。
ズバズバと敵を切り刻んでいく様はこのタイプのゲームとしては新しいといえるかもしれません。
とにかくスピーディーな対応が求められるのでコントロールは忙しいものとなるはずです。
このように、無双シリーズでも『ダークソウル』でもないのが本作『仁王 Complete Edition』となります。
和風な独自のダークな世界観も相まって独特の魅力が発揮されている作品です。
魂・幽霊・妖怪要素が熱い死にゲー
ダークファンタジーな作品には世界観を彩るモチーフが存在し、
そのほとんどは中世ヨーロッパとなります。
『ダークソウル』や『ブラッドボーン』に『ウィッチャー』など
どれも中世ヨーロッパを彷彿とさせる世界観です。
ところが本作は日本を舞台とするだけあっていわゆる中世日本をモチーフとしているのです。
日本にもダークファンタジーな要素は豊富で、
幽霊や妖怪といった概念も存在しているほどです。
また芥川龍之介の小説として知られる『羅生門』の元となった作品は『今昔物語集』の一節だったりします。
日本各地に存在する妖怪という概念
なお『今昔物語集』は平安時代末期に成立したとのこと。
こうしたダークファンタジーのモチーフとなりうる土壌は日本に存在しているのです。
本作では陰鬱で湿ったような土地、木製の掘っ立て小屋、
鬼を初めとする妖怪や魂の声などで日本的なダークファンタジーの世界を構築しています。
それから心細くなるような風の音やカラスの鳴き声などの効果音が秀逸なので、
どこか懐かしさと恐ろしさが同居したような表現を感じることができるでしょう。
使者の声に耳を傾けよう
フィールド上には黄色い死者の魂が随所に配置されています。
それらに触れるとそこで死亡した人物の最後の思いを聞くことができるのです。
そこには誰もおらず、
ただ死者の無念の声だけが聞こえる状況と言うのはなかなかハードなものですが
有用なヒントや解決の糸口となる言葉が残されていることもあります。
彼らの思いを成就させることはプレイヤーのためにもなるはずです。
それから死者の魂に触れるとアムリタというポイントを得ることができ、
これで能力を強化していくことができます。
そのためゲームに慣れたら死者の声に耳を傾けるどころか
「ヒャッホー!アムリタゲットー!」という感じでひょいひょい魂に触れていくことになるでしょう。
なおアムリタは敵を倒す事でも得ることができます。
アムリタを消費して能力を強化する要素
道中で手に入れたアムリタを消費して各種能力を強化することができます。
これは社(セーブポイント)の能力開花というコマンドを選ぶ事で割り振れる形です。
能力値と影響する要素の関係は以下の通りとなります。
体:体力値と毒・麻痺の耐性
心:気力値(攻撃などの行動によって消費する値)
剛:重量制限と体力値
武:重い武器の扱い
技:技巧的な武器の扱い
忍:忍術の扱い
呪:陰陽術の扱い
霊:守護霊の効果
例えば体力を優先的に上げていくとタフなステータスになりますし、
心を上げていけばスタミナ切れの心配がなくなるという感じです。
ただ、最終的には全般的にステータスを上げることになるでしょう。
なぜなら強い装備の特殊能力を発動させるために必要な能力値が設定されているためです。
特に防具には軽いものだと「体・技」重いものだと「体・武」が必要となります。
ウィリアムが扱う基本的な5つの近接武器
プレイヤーは基本となる5種類の近接武器と3種類の間接武器、
それから変り種の2種類を装備することができます。
まずは基本となる武器とその特徴についてみていきましょう。
刀
最もオーソドックスで扱いやすいオールラウンダーな武器、
強い装備も揃っているのでこれだけ使っていても問題ない。
素早い切り込みで敵を切り刻むことができる超近接武器。
鎖鎌と遠距離武器
分銅と鎌で攻撃をしていく扱いの難しい武器、慣れれば非常に強い。
それから間接武器としては「弓・銃・大筒」がありこの順番に攻撃力も強くなっていきますが、
弾の入手何度も同じ順番で難しくなっていきます。
大筒の弾をゲットすることは稀で、
通常は弓を使うようにした方が良いかもしれません。
それからPS4版のDLCの新武器として「旋棍(トンファー)・大太刀」が追加されましたが、
にDLCは適用済みなのでもちろん使うことができます。
旋棍は二刀に似た手数の多い武器で、
大太刀は斧のように強力な一撃を繰り出せる武器です。
また、
それぞれの武器の攻撃力には各能力値が対応しているので
使う武器を限定してその能力値を特化させて育てるのも良いかもしれません。
対応関係は以下の通りとなります。
体:槍
心:刀・弓
剛:大筒
武:斧
技:二刀・銃
忍:鎖鎌
パラメータで上昇する要素と強化したい武器の攻撃力の間で悩むことになるかもしれません。
もし迷ったならバランスよく成長させていけば後悔せずに済むでしょう。
バランスの良いパラメータであれば色々な武器が使えますし、
装備に必要な能力値を満たすこともできるはずです。
スキルを習得してビルドしていこう
戦っている内にサムライスキル値というものを入手することがあります。
これは各武器に対応したスキルを習得するために必要で、
この技の取り方によって同じ武器でも様々なビルドにすることができるのです。
技には対応した構えがあり、構えには「上段・中段・下段」の3種類があります。
例えば上段限定の技であれば上段の構えをしなければ発動しないといった具合です。
キャラクターを自分だけの使いやすいサムライに育てていきましょう。
高速アクションとシビアさを兼ね備えた作品
『仁王 Complete Edition』はシビアな高速3DTPSアクションゲームです。
和風のダークファンタジーという独特な世界観の下で難しいアクションゲームを
存分に楽しむことができるでしょう。
武器の種類も豊富で能力値が絡む要素も複雑なものとなっています。
やりごたえのあるゲームとして、
特にアクションが好きなゲーマーの方におすすめしたい作品です。