日本一ソフトウェアがおくる大人気ホラーゲームの続編!少女目線の独特な夜の街の雰囲気は惹き込まれるものがあります。登場するお化けも言い知れぬ魅力があり、いつの間にか好きになっていることでしょう。前作をプレイした方はもちろん、雰囲気ゲームやじわじわした恐怖感が好きなら、おすすめPCゲームです!
目次
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探索型ホラーゲーム「深夜廻」とは?
「深夜廻」(しんよまわり)は、2017年に日本一ソフトウェアから発売された
1人用夜道探索アクションゲームです。
2015年に発売された「夜廻」(よまわり)と作風やシステムは同じですが、
全く新しい主人公とストーリーで展開しています。
両タイトル間でのストーリーの繋がりは弱いため、
前作をプレイしていない人でも十分に楽しめる内容となっています。
独特で非常に可愛らしい画風に対し、CEROレーティングは「C」(15歳以上対象)であり、
暴力・流血表現が含まれているため苦手な人は注意しましょう。
前作同様、映像クオリティの高さとじわじわ浸食するような恐怖感が
ホラー好きから高い人気を博しています。
PC版に先立って発売されていたコンシューマー版が、
発売後すぐさま「週刊ファミ通」の2017年8月号の新作ゲームクロスレビューにて、
シルバー殿堂入りを果たすほどです。
恐ろしいのに惹かれる!独特な美しい世界観
本作では、赤いリボンの少女・ユイと青いリボンの少女・ハル、ふたりの主人公が操作可能です。
はぐれてしまった少女ふたりが、
どこか懐かしいけれど恐ろしい夜の街を駆け巡ることでシナリオが展開していきます。
夜道探索アクションという名の通り、
不気味な夜の街をあちらこちら探索してアイテムを集め、
少女たちを巡り合わせることが本作の最終目的です。
絶妙にすれ違いながらも、手掛かりをひとつひとつ頼りにお互いを探して奮闘する少女たち。
ちょっと怖い絵本のような世界を好きに歩き回る、そんなゲームです。
深夜廻の恐ろしさはチュートリアルの時点から、容赦なく発揮されます。
序盤の衝撃的な展開は、結末見たさに夢中になってどんどんと進めてしまうほどのインパクトがあります。
夜の街にはおぞましい外見をした「お化け」が数多く徘徊しており、
彼らに捕まることなく進めるのは至難の業。
作中には脅かし演出も多く、ビクっと心臓が飛び跳ねる感覚が好きな人にはたまりません!
誰もいない夜道を歩くとき、ふと湧き上がってくる言い知れぬ不安感…
それを独特な映像と音により巧妙に表現した深夜廻は、
プレイヤー自身も自然と世界観に入り込める魅力的なゲームです。
ボリューム感UP?前作「夜廻」との違い
前作に当たる「夜廻」はひとりの少女を操作して街を探索し、謎を解明していくストーリーです。
当時から映像の綺麗さ、独特な雰囲気、
BGMではなく虫の声や何かのうなり声が恐怖感を煽る音響などは高い評価を得ていました。
しかし中には、シナリオの物足りなさや、マップの複雑さが不満点との意見もあったのです。
対して深夜廻では、操作可能キャラクターが少女ふたりとなりました。
これによって、同じ景色でも違ったシチュエーションに感じられて
飽きることがなく、内容のボリューム感も向上しています。
また、マップ自体も倍以上広くなっており、探索のワクワク感が増しています。
マップの複雑さは控えめとなっていて、迷子になりにくいためサクサクプレイが実現しています。
ストーリー自体は平均して約8時間ほどでクリア可能とのこと。
ただし深夜廻には収集アイテムがあるため、コンプリートを目指すやりこみ要素も十分です。
ボリュームだけではなく、グラフィック面でも強化されています。
ゲーム内の一部のマップでは「サイドビュー演出」により、
いっそう深い奥行きを楽しめるようになりました。
二作目でもがっかり感はなく、前作の良いところをそのまま引き継いで
その美しく不気味な雰囲気を活かしています。
緊張感がたまらない!言い知れぬ魅力のあるお化けたち
深夜廻には多種多様な敵キャラクターがいます。
彼らは総称して「お化け」と呼ばれており、主人公に襲い掛かる恐ろしい存在です。
ですが、このゲームではお化けと闘う術がありません。
基本的には物の陰・草陰などに隠れてやり過ごしたり、
気付かれる前に上手く逃げたりすることで危険を回避していきます。
ゲームを代表する敵キャラクターに「コトワリさま」がいます。
コトワリさまは前作における「ヨマワリさん」と同様の立ち位置で、
ひときわ異彩を放っている存在です。
大きなハサミを持って襲い掛かり、対象を切り殺してしまいます。
コトワリさまの他にも複数のボスが存在し、
道中のお化けのみならず多くの恐怖演出がプレイヤーを楽しませてくれます。
お化けたちはファンアートでも多く描かれているキャラクターで、
その独特な容姿には言い知れぬ魅力があります。
彼らは、深夜廻の世界観にはかかせない緊張感を与えてくれる重要な存在もあります。
しかし、毎回無事にお化けから逃げることは非常に難しい上、
主人公は彼らに触れられると即死してしまいます。
深夜廻で新しく登場したアイテムによって難易度は少し易しくなったものの、
死んで覚えるゲーム(所謂死にゲー)となっている側面があります。
システムを前作から踏襲している点は安定した面白さを演出していますが、
言い換えれば新奇性がないとも言えます。
とはいえ、それをカバーするだけの魅力があるゲームです。
細部まで楽しめる、前作既プレイの方へのファンサービス
夜廻の続編にあたる本作には、前作からのファンに向けたファンサービスも用意されています。
深夜廻はやっていないけれど夜廻が好きだった、という人には是非プレイしてほしいゲームです。
また、深夜廻の公式ホームページも前作同様にとても面白いものとなっています。
恐怖心を駆り立てる音や文字、極めつけはしばらくホームページを見ていると現れるビックリ演出…
気を抜いているところに、ドキッ!とさせてくれるため
ちょっとしたホラーサイト感覚で見ることが出来ます。
ファンからの恐怖体験投稿コーナーなどもあって、これまた飽きることがありません。
さらにホームページには限定版小説の試し読みも置かれていて、
ゲームプレイ後に読むことでより世界観を深めることが出来ます。
様々なキャンペーンも用意されており、ゲームの外でも隅々まで楽しめる演出が考えられています。
ゲーム内のオマケ要素といったファンサービスと合わせて、じっくり楽しみたいコンテンツです。
「深夜廻」はこんな人にオススメのPCゲーム!
ここまで、夜道探索アクションゲーム「深夜廻」について紹介してきました。
それでもまだどういったゲームなのか分からず、
雰囲気を掴みかねているという人向けに、深夜廻がオススメな人を見ていきましょう。
まず、深夜廻の最大の特徴は先述した通り
「愛らしいグラフィック」と「恐ろしい世界観」のギャップです。
おどろおどろしいお化けや夜の街は、どこかクセになるものがあります。
普段はこういった、少し小さめな等身の主人公を扱うゲームはプレイしないという人でも、
違和感なく楽しめるゲームデザインとなっています。
また単純にグラフィックがとても綺麗で、恐怖演出も工夫して上手く織り込まれているため、
視覚的に十分満足できるゲームです。
一風変わったマップを自由に歩き回り探索したい、という人には非常にオススメです。
映像だけでなく、音響も大変雰囲気のあるものとなっています。
静かな街にどこからともなく聞こえてくる様々な環境音が、プレイヤーの心を揺さぶります。
騒がしいわけじゃないけれど単調ではない、そんなゲームが好きな人にも刺さる作品でしょう。
深夜廻は、公式からのアナウンスで
「部屋の電気をすべて消して、ゲーム画面だけを見つめる」ことが推奨されています。
それによって、より深く世界観に入り込むことが出来るためです。
こういった細かな演出が、ホラーゲームをプレイする際に没入感を得たい方にオススメできる点です。
そしてもちろん、前作を好きな方には非常にオススメなPCゲームです。
お化けの独特なデザインが好きで、
世界観が好きで夜廻にハマってしまったという方は少なくないでしょう。
本作ではそういった方に向けた、オマケ要素が多く散りばめられています。
マップ上に存在する「収集アイテム」を集めていくことで、サブイベントが発生することがあります。
サブイベントでは、街を徘徊しているお化けにまつわるエピソードを知ることが出来ます。
これはシリーズファンの心をくすぐる、シンプルだけど魅力的な演出です。
以上、「深夜廻」は世界観・ストーリーともに満足度の高いゲームといえます。
前作を知らない方も、普段ホラーをプレイしないという方も、
気になるポイントがあったならこの機会に一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。